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ワンピースから学ぶリーダーシップ論 第三回 「特性理論」 ルフィとクロコダイルに共通する特性とは?

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リーダーシップの研究において、最初に取り組まれたのが「リーダーの特性」についてです。

特性とは、「リーダーとはこういうものだ!」というようなリーダーなら誰にでも当てはまるような共通した特別な能力や個性のことです。

このようなリーダー特性というものが存在するはず、という考え方から、
それを明らかにしようとしたのが「特性理論」です。

この研究が進むにつれて、「リーダーに共通すると思われていた特性が、実はそうではなかった」という研究結果が出てきたものもあります。

なぜそのような結果になってしまったのか。
順を追って説明したいと思います。

能力について

まず能力については、研究前の段階では「リーダーは他のメンバーよりも高いIQが必要だ」と仮定されていました。

高いIQを持つ船長と言えば、クロコダイル、ゲッコーモリア、ドンキホーテ・ド・フラミンゴ、トラファルガー・ローなどが挙げられます。王家七武海に多い印象ですね。

彼らは高いIQで自ら戦略を立案し、それを他のメンバーに着実に実行させています。
メンバーにとっては難しい課題に悩まなくても、船長の指示通り与えられた仕事をこなせば必ず報酬を得られるという利点があり、確かに高いIQを持つことはリーダーにとって必要な能力のように思えます。


しかし、研究を進めた結果、
リーダーがメンバーを超える高いIQを持っていなくても十分上手くいっている例も数多くあり、逆にリーダーとメンバーの間にIQ差があり過ぎるとうまくいかないこともある、ということが分かりました。

ルフィやアーロン、バギー、ワポルあたりは、メンバーと
比較してIQが高いとは思えませんし、逆に低いくらいだと思います。

それでも彼らの海賊団はうまくいっていますよね。

彼らが船長として失敗していない理由としては、おそらく、IQが同じくらいのメンバー同士の方が、お互いの考えを理解しやすいというメリットがあるから、と考えられます。
 
逆にIQに大きな差があり過ぎると、リーダーの意図がメンバーに正しく伝わらないというコミュニケーション不足が起こってしまう可能性があるのです。
 
クロネコ海賊団の船長クロは、「百計のクロ」と呼ばれるほどの高いIQの持ち主ですが、海賊団のメンバーは彼ほどのIQを持っていないため、計画を正確に理解することができないように見受けられます。
計画の全容を説明することで逆に失敗してしまうと考えているクロは、ほとんどその内容をメンバーに秘密にしており、そのため、計画実行に際しても彼は重要な部分をほとんど自分一人で行っています。
一見、うまく行っているように思われますが、これではメンバーとの信頼関係は構築されませんし、行動も非効率な部分が多すぎます。(事実、実行に丸3年かけた計画は、その甲斐むなしくルフィたちによって阻止されてしまいました。)
 
これらの研究結果から、IQの高さはリーダーとしての特性とは言えず、IQよりもむしろ、メンバーとの意思疎通を円滑に行えているのかという「コミュニケーション力」の方が重要だという結論にいたりました。
 
 

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パーソナリティについて
 

パーソナリティとは、その人の持つ人間性や個性のことです。
簡単にいうと「性格」というものでしょうか。

これについてはいくつかの要素がリーダーに共通してみられる特性として認められました。

リーダーの特性と認められたのは「決断力」「自信」「情緒安定性」「ストレス耐性」などのパーソナリティです。


これらは特に組織の階層が高いリーダーほど求められる度合いが高いと言われています。


「ストレス耐性」で言うと、ワンピースの世界の国王たちは、リーダーとしてこのパーソナリティを備えていることが共通して描かれているように思います。

 

国の王として、国務にあたるのは相当なストレスがかかっていると思われますが、そのストレスに負けることなく、常に国民の頂点に立つものとしての自覚を失わないようにと心がけているようです。


モチベーションについて

 

人には誰しも「こうなりたい!」という「欲求」があり、それに向かって前進していると感じるとモチベーションが上がるものです。

このモチベーションの基となる「欲求」に、リーダーに共通する欲求があと言われてます。

それが「達成欲求」と「パワー欲求」です。

 

「達成欲求」
ある一定のレベルを超えて目標を達成したいと努力しようとする欲求。

単なる海賊ではなく、「船長になりたい!」と考えたり、ルフィのように「海賊王になりたい!」と考えたりするのは、この「達成欲求」を持っているということです。能力ではルフィの足元にも及ばないバギーですが、「海賊王になりたい!」という達成欲求については同じものを持っていますね。

 

「パワー欲求」
周囲の人たちに影響を及ぼしたいという欲求。

ルフィが旅先で出会った人たちを「俺の仲間になれ」と言って、彼らを一味に引き込んでいったのもこの欲求が作用していると考えられます。

最初は反発していたフランキーやニコ・ロビンなども、ルフィの考え方の影響を受け、傘下に加わることを決めました。

 

味方にしたい相手へのアプローチの仕方はルフィとだいぶ違いますが、バギーもインペルダウン脱獄で見せた、囚人たちを自分の参加へ引き込もうとする欲求の強さは、かなりのものがありました。

 

このように二つの欲求を基に、リーダーは自分のモチベーションを高め、維持していると言われています。

 

もう一つ研究前に重要と思われていた欲求に「親和欲求」というものがありますが、これはリーダーシップとの関係は薄いと結論されました。

 

「親和欲求」

相手と友好的な関係を結びたいという欲求。

 

なぜこの親和欲求が当てはまらないのか。

これはクロコダイルがバロックワークス社で用いた手法をみればわかると思います。

バロックワークス社は、社長がどんな人物なのか、社員の誰一人として知らずにいるという謎の組織です。クロコダイル自身、社員と仲良くやろうとは思っていませんし、逆に社員を自分から遠ざけることで、社員との間に明確な上下関係を作り出し、自らの指示に忠実に従う集団を作ることに成功しています。

社員に対して友好的な態度を取らなくても十分コミュニケーションを取れるようにしておけば、強い組織を作るのに友好的である必要はない、ということを実践していた例です。

 

以上のような研究結果の末、今では「コミュニケーション力」や「ストレス耐性」「達成欲求」など、いくつかのリーダーに共通する特性というものが発見されました。

 

ただ、これらの特性はリーダーが最初から備えている特性ではないものもあると思います。

リーダーや船長になって、様々な事象を経験する中でこれらの特性を身に着けていくということの方が自然なのではないでしょうか?